令和元年11月17日(日)に、あきた理系プロジェクトの一環として、秋田大学を会場に「理系フェスin秋田」を実施しました。
午前の部では、わくわく科学工房代表の石橋研一先生を中心に実験を交えた講演「豊かな発想を生かし、『科学する人』に!」を実施、8名にご参加いただきました。テーマ毎に実験を組み入れた講演の中で「バイオリン式発電機」を使った実験では、参加者は弓で装置をこすることでメロディーが流れる仕組みに興味津々で、熱心に弓を動かしていました。また、「宇宙ゴマ」を作成するものづくり体験では、CDやマジックペンなど身近なものを材料にコマを作成し、ものづくりに触れました。
午後の部では、本学教育文化学部の田口瑞穂先生による体験教室「磁石って何者?」を実施、8名にご参加いただきました。体験教室は、田口先生が身近な磁石に関する7つの不思議や疑問を投げかけ、参加者が予想をたてて実験を行い、結果を考察しながら進められました。「誘導電流の不思議」の実験ではアルミ管や銅管の中を磁石が不思議な動きで落ちていく様子に、参加者は驚きながらその理由について様々に考えを巡らせた後に田口先生の解説を聞くと、メモをとるなど熱心な様子でした。また、田口先生は科学者・研究者は発表の機会も多く、自分の考えを相手に伝わるように表現する能力も大切だと伝えると、参加者は真剣な表情で耳を傾けていました。
体験教室に続いて行われた、学生との交流会および保護者の理系進路相談会では、学生に受験についての質問をしたり、実際の試験問題を教えてもらったりと、有意義な時間を過ごせた様子でした。
終了後のアンケートでは、「授業で教えてくれないこともたくさん教えてくれて、もっと理系に興味をもった。」「身近なものでの実験ということで、科学は生活に深くかかわっているのだと分かりました。」といった感想が寄せられました。
本プロジェクトは、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の次世代人材育成事業「女子中高生の理系進路選択支援プログラム」採択事業で、理系女子学生の増加、女性人材の裾野拡大を目標に、女子中高生およびその保護者・教員を対象とした取組を実施するものです。
宇宙ゴマ作成の様子
アルミ管をのぞき込む参加者