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イベント情報

第4回コンシェルジュ・デスク相談員研修会「家族介護者のメンタルヘルス」を開催しました(H23.6.6)

開催要項ポスター

 

会場の様子

 

講師の上村先生

 

 5月27日(金)、本部管理棟3階第1会議室において、第4回コンシェルジュ・デスク相談員研修会「家族介護者のメンタルヘルス」を開催いたしました。
今回は医学系研究科助教 上村佐知子先生を講師に、家族を介護する「介護者」の心の健康についてお話していただきました。

 直前まで震災の被災地で支援活動にあたられていた上村先生。現地では支援活動にあたる「支援者のための支援」をされていたとのこと。家族の介護に当たる人のための支援についても同じことが有効であると具体的に解説してくださいました。震災被災地での支援活動も、家族の介護も、長期に渡ることが多く、いつまで続くのか先が見えないというケースが多くあります。その場合は、介護期間中のメンタルケアが重要になります。客観的・専門的立場からの意見を聞く、介護からの休暇を取る、しっかりと愚痴をこぼし、周囲とコミュニケ―ションを取ることが、ストレスの緩和になるということです。
 また、高齢者や介護を必要とする人の「生き方」や心理を考えることは、自分の人生について考える機会にもなり、無駄な焦りを抑え、心が穏やかになるということでした。
 介護が必要になる前の状態をよく知っている家族にとっては、それまで出来ていたことが出来なくなる、性格が変わるといったことが受け入れ難かったり、逆に「家族だから・・・」という理由で甘えてしまったり、ということがあるようです。そういったケースでは積極的に社会的なサービスを利用する、専門家にお願いすることで、介護する側もされる側も幸せに暮らしていける場合もあるそうです。介護や支援をする側に笑顔がなければ、される側も笑顔になれない、と改めて気づきました。

 コンシェルジュ・デスクにおいても、今回の上村先生のお話に基づき介護者のための支援になるような活動ができればと思います。また相談員自身のメンタルヘルスを考える上でも役立てていきたいと思います。 

 今回の研修会の内容は小冊子にまとめて全教職員に配布する予定です。もし、自分が家族介護者になったら…、周りに家族の介護をしている人がいたら…。ぜひ、参考にしていただければ嬉しく思います。