金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网6年5月26日、神戸で行われた「Red Bull Flight Day 2024」に、金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网の学生3名(他1名は大手前大学の学生)が出場し、見事世界大会で優勝しました。チームに参加したのは、本学理工学部の大和田 樹さん、谷本 健太さん、飯尾 陽祐さんの3名の学生です。自作の飛行機で飛行距離、独創的なデザイン、パフォーマンスを総合的に競うこの大会で、彼らは神戸の空に、そして世界の空に、堂々と軌跡を描きました。秋田の魅力を全世界に広めるべく、秋田男鹿半島に伝わる神の遣い "なまはげ" をモチーフにした飛行艇で15.6mのフライトを記録しました。チーム名は「んだんだ」で、秋田をPRしたいという思いから、秋田県の出身ではない3名が秋田に来て一番衝撃を受けた言葉「んだんだ」をチーム名にしたとの説明がありました。
彼らは、2022年に行われた「レッドブルボックスカートレース」にも出場していました。その大会は、動力の無い台車でカートを走らせて、コースのゴールを競う大会でした。「んだんだ」は途中でクラッシュしてしまい、未完走の悔しさがありました。このことから夢である“優勝”を目指し、「Red Bull Flight Day 2024」に挑戦しました。
優勝した3名の学生へのインタビューのもようは以下のとおりです。
Q.出場を決めた経緯を教えてください。
【大和田 樹さん】
2022年に行われた「レッドブルボックスカートレース」では、途中でクラッシュしてしまいました。未完走の悔しさから、リベンジをしたいと思いました。
Q.大会に出場してみてどうでしたか?
【谷本 健太さん】
緊張があったけれど、5か月間も制作に時間をかけた取り組みが優勝につながって嬉しいです。
【飯尾 陽祐さん】
私はパイロットとして出場しました。飛行機に乗って飛んだときは、何とも言えない気持ち良さで楽しかったです。水に落ちるときは、きれいに落ちることができました。飛んでいるときは歓声が聞こえなかったけれど、着地終わったときに拍手や歓声が聞こえたので飛べたのだと思いました。
Q.手ごたえはありましたか?
【谷本 健太さん】
手ごたえがあったというわけではなく、落ちたときは、落ちてしまったのかと残念に思いました。しかし、得点表を見ると1位になっていて、「1位なんだ!!」ととても驚きました。
Q.優勝した気持ちを教えてください。
【大和田 樹さん】
私は、設計者として機体の設計や材料の調達、制作のリーダーを担いました。設計者として自分の思い描いた機体を作ることができ、このことが優勝につながって達成感があります。設計者としての一歩を進めた実感がありました。
Q.世界一になってどうですか?
【谷本 健太さん】
実感はないけれど、大学の友達から「見たよ!」であったり、インスタグラムで声をかけてくれたりするのが嬉しいです。
Q.今後の展望はありますか?
【大和田 樹さん】
前回大会のボックスカートのレースに出場したときは、制作時間が限られている中で、最後は追い込みで徹夜をして詰め込んで作業をしていたので、大会後にはもうやらないという気持ちになりました。しかし今回出場したので、少し時間が経って大学を卒業した後かもしれないけれど、もしかしたらまた集まって大会に出る可能性はあります。
Q.なぜこのメンバーが結成されたのですか?
【大和田 樹さん】
谷本 健太さんと飯尾 陽祐さんが徳島の同じ高校の出身で、大和田 樹さんと飯尾 陽祐さんが学生寮で部屋が隣同士ということから3人がつながりました。今回の大会に合わせてメンバーを結成したのではなく、元々大学生活でずっと一緒にいる3人です。
Q.制作は3人で行いましたか?
【谷本 健太さん】
制作は3人で行いました。どんどん機体が大きくなり、制作期間が長くなるにつれて大変になりました。空いている時間があれば、すぐに制作に駆けつけました。
【飯尾 陽祐さん】
運送会社に送る前日まで機体が仕上がっていませんでした。デザインだけが残っていましたが、デザインは1番手が抜けない部分だという3人の共通認識から3人でデザインの細かい部分まで何度も修正し直しました。
最後は追い込み、寝ない日が数日続きました。3人で交代しながら寝て、常に誰かは起きているという状況で制作しました。授業もあるので、制作と勉強の両立が大変でした。
【大和田 樹さん】
事前に計画を綿密に立てて準備を行いました。
2月から制作を開始しました。2023年の下旬が応募締め切りで、出場権を獲得したのは1月17日でした。
制作は私の部屋で行いました。部屋の中にあるベッドを立てるなど工夫して広いスペースを作って、作業がしやすいようにしました。部品ごとに作っては、できた部品は外に出して、また他の部品を入れて行いました。全ての部品を部屋の中に入れてしまうと、作業ができなくなってしまうので、少しずつ制作しました。
Q.制作にかかった費用や時間はどのくらいですか?
【谷本 健太さん】
制作に約5カ月間の時間がかかりました。
【大和田 樹さん】
材料費と制作費で約20万円かかりました。
材料費、制作費、輸送費、雑費(遠征代等)を全て合わせると、約60万円かかりました。最初に予算を立て、半年前からそれぞれアルバイトをして、一人約20万円貯めました。
Q.金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网での学びで活かされたことはありますか?
【大和田 樹さん】
航空宇宙学を専攻しているので、流体力学や機械工学の勉強の知識が生かされました。翼の断面の形が流線形(先端が膨らんでいて後端がすぼまっている形)になっています。その形がどのような形をとれば最適な揚力を得られるのかということは重心の位置が前後ろということで決まります。このことを考えるときに、金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网での学びが活かされました。
Q.どのように飛行機を運びましたか?
【谷本 健太さん】
運搬会社に頼んで運んでもらいました。機体の大きさは長さ7mです。
Q.設計図について詳しく教えてください。
【大和田 樹さん】
手描きのものをデータ化しました。手描きの段階では、思いついたものをどんどん描いていきました。
Q.パーツは並行して作るのですか?それとも1ずつ作りますか?
【大和田 樹さん】
設計を私が単独でやっていたので、作る手順は設計者だけが知っている状況になっていました。それをメンバーに共有しながら作業を進めました。
設計する中で、どこでパーツをばらすかも力学的に考えながら行いました。最終的に7mになった機体を13分割して輸送しました。
軽くするために金属はあまり使わないようにし、つなぐ部分だけに金属を使いました。機体とパイロットの合計の重さは、約100~150㎏です。
前回の大会では、自分たちのカートのなまはげが小さく見えたので大きさは規格の最大値にしました。幅は7m、前後の長さ5mが最大の規格です。飛ぶときは、高さ約6mのところから落下しました。
Q.何故なまはげにしましたか?
【飯尾 陽祐さん】
私は、デザインを担当しました。秋田といえば“なまはげ”だと思ったのでなまはげにしました。やるなら秋田をPRしよう(全員秋田出身じゃないからこそアピールしよう)と思いました。
2022年の大会では、ただの鬼と認識されることが多かったので、今回はちゃんとなまはげになるよう、ポスターや写真を見てリアルさを出して作りました。
【谷本 健太さん】
なまはげをイメージした機体と衣装もなまはげをイメージしました。ホームセンターで藁に似た材料を買い、それを何本も編み重ねて衣装を作りました。
他の方から「これ何?」と言われたときに、秋田のなまはげだよと言うと「お~!」と言われたので、秋田をPRすることができたと思います。
Q.賞金はありましたか?
【谷本 健太さん】
トロフィーをもらいましたが、これはかけがえのない絆の証です。
Q.今後の抱負について聞かせてください。
【大和田 樹さん】
今回の経験で得たことは、思い描いたものが金銭的にも技術的にも実現できるようになり、イメージが実物になるまでの体験をすることができたことです。エンジニアとしての素養が身に付きました。
【谷本 健太さん】
今回の大会を通して、様々な方のサポートがあったと感じました。運送会社、家族、友人からの応援が優勝につながりました。これからの人生でも周りからの支援を大切にしたいです。
【飯尾 陽祐さん】
人に感謝したいです。また、今回はリベンジを達成することができました。また大会に参加したいし、今後も一緒に出て欲しいです。
本学での学びを活かしたり、友情をさらに深めたりすることを通して“優勝”という夢を実現させた3名は、次の夢の実現に向かって新たな一歩を踏み出します。