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    秋田県立大学システム科学技術学部 教授 森田 純恵

No.31 研究者リレーコラム【好きな言葉は、セレンディピティ】
秋田県立大学システム科学技術学部 教授 森田 純恵

森田 純恵(もりた すみえ)
秋田県立大学システム科学技術学部 情報工学科 教授


 

 現在、私は秋田県立大学で2022年4月より情報工学科の教員をしています。担当科目は、主にシステム科学技術学部の全学科の一年生250名に科学技術史19世紀以降、2年生以上の専門科目は、情報工学科として工業数学、3年生にはモバイルネットワーク工学を教えています。他に、3年生に通年で後述する企業経験を活かしたPBL(Project Based Learning)を担当しています。研究室では、Society5.0 の実現に向けたシステムデザインをテーマに4年生、及び、大学院生と2024年度は地方でのデジタル化浸透を目的とした「防災システムのデジタルツイン」の実証実験型の研究をしています。さらに、大学院生向けには、これも全学科対象でデザイン思考の講座を担当します。秋田へは、単身赴任ですが、娘と同じ世代の学生さんと接することで、楽しく過ごさせて頂いております。
 もともとは、理学部数学科を卒業後、いまでは大手IT 企業である富士通の通信部門で海外向けのデジタル局用交換機を開発するシステムエンジニアでした。最後の4年間は富士通研究所に出向となり、この時のご縁で秋田県立大学へは着任します。こんな私でも2005年まで部長への昇格がなかなかできず、非常に悔しい思いもしましたが、最後は、富士通ゼネラルに転籍、AI エアコンのシステム開発を担当する執行役員を担い、富士通Gを退任します。その道筋には、いつも私の好きな言葉である「セレンデピティ」という、いつも何かしらの目標をもってすごしていたことにより、「思いがけない幸運」を手にすることができたように思います。今回は、私の人生の転機にもなっている男女参画活動に関連する3つのエピソードを紹介します。

エピソードⅠ
私が課長昇格をした 1998年に本業であるネットワーク技術が大きく変わります。ご存知のとおり、インターネットの時代の到来です。若手社員の育成をかねて日曜日になると本屋さんにいき、判り易い書籍や連載記事を探し、職場で輪講をしていました。その時、ふと、本屋さんでもう売っている技術がビジネスになるのかと気づきます。さらには、入社以来海外向けの製品を扱う職場から国内製品の仕事に変わった訳ですが、打合せでも平気で女性には聞くに堪えない会話がされる、エレベーターの昇降で「どうぞ」など海外の職場では当たり前だったことがなされない。我慢できず異動を希望します。

エピソードⅡ
希望が叶って2000年4月に日仏独のアルカテルとの合弁会社に出向、残した仕事の出荷(IMT-2000)をしながらのきつい一年ではありましたが、アルカテルのマルチカルチャであるプロジェクトマネージメントを学びます。これは、のちの私の最大の強みとなります。生活リズムが変わったためか妊娠、2002年6月第一子である女子を出産します。丁度、新しい仕事が立ち上がることもあり、私の希望ではあったものの2002年8月には認可保育園もなぜか優先当選してしまい、8/31付で契約、有給でつなぎ下期から復職。しかし、復職先は、やりたい仕事の職場ではなく、当時、第三世代の移動体通信のリリース(3G/FOMA)が弊社の最優先プロジェクトであり、夫もいる富士通本体へと戻されることになりました。あまりの仕事のきつさに、幹部社員を下ろしてほしいと上司に相談するも降格人事はないと言われました。考えた策は、実家に1歳半になるまであずけて週末の通いママをする生活。その後、父が発病して(当時73歳)実家をおいだされ、3週間の立て直し休暇を取得し、夫との二人三脚、二次保育の環境を構築しました。3Gの仕事を無事に仕上げ、その後、2006年から英国へ足掛け3年にわたり、長期出張の夢が実現します。出張中は、娘の育児はベビーシッターさんにお願いすることで、娘の生活のリズムを維持することを最優先として設計しました。これは、ある労組ののちに執行役員までされる方が「子育てランチ懇親会」なる場で、私の育児への取り組む姿をみて、母親が仕事のことを考えながら娘に接しても楽しいはずはないと、シッターさんと一緒にいる方が子供は幸せといってくれて、いままで後ろめたかった気持ちがとても晴れたのを覚えています。仕事と育児の両立といっても2倍のことはできないのです。

エピソードⅢ
お蔭様で娘も小学生になった頃、富士通では、2011年から女性幹部社員育成の研修が始まります。私はその初代メンターを務め、富士通の女性幹部育成プログラムのお手伝いをしました。3年3フェーズやり切ったときいていますが、受講生はほぼ幹部昇格しました。そんな中、私は 2014 年には富士通の中にもう自分の学ぶものが見当たらなくなり、社外での活動を始めます。産学の双方から自分のメンターとなり得る方との出会いとともに、社外の後進の育成も心掛け、EAJ ジェンダー委員ではかなり勉強させて頂き、 現在2社の女性社外取締役としてジェンダーイクイティの活動もしています。

 最後に、私が首都圏から秋田県に来て思うこと(構想)を語り、本コラムをまとめます。いま、日本学術会議では、第6次男女共同参画基本計画を検討中ときいていますが、秋田が先駆である「グローバル人材育成」を強化したいと考えています。昨今、日本企業では、もうAIもITも欧米から持ってこいという時代となりました。いかに日本がジェンダー指数もデジタル化も遅れているかを示しています。その施策として、私は、日本の中高生を早い段階で海外へ出して大学を含めて継続的に勉強させるという「グローバル人材育成」を実現すべきと考えています。コンピューターサイエンス?工学?農学の融合分野での視点か欧米の圧倒的な強みであり、日本が弱い点です。ここ2年、秋田県にきてから国際教養大学を訪ずれると、まるで海外にいるかのように錯覚します。こんな環境は、首都圏でもありません。国際教養大学は、昨今データサイエンスも導入していますが、この国際教養大学方式が日本全国のコンピューターサイエンス?工学の分野へと展開できないものかと考えています。私の娘も高1で一年間の米国留学をしていますが、宗教差分で苦労したためか、そのあとが継続しないのはやはり日本の課題ではないかと考えています。

2025.3掲載

秋田県立大学システム科学技術学部
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