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No.30 研究者リレーコラム【秋田に根をはって研究をするために】
金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网大学院国際資源学研究科 助教 渡邊 絢子

渡邊 絢子
(わたなべ あやこ)
金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网大学院国際資源学研究科 助教

 

4月に金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网国際資源学研究科に着任しました。学部には理学系と工学系の2つの理系コースと、文系コースがあり、私は文系コースの教員です。専門は国際政治学と国際法で、人権を尊重する企業の責任をはじめ、「ビジネスと人権」と呼ばれる国際的な規範がどのように形成され、実践されているかという政治プロセスに関心があります。国際資源学研究科では、特に天然資源が関わる産業に焦点を絞り、各国の鉱業法や、責任ある鉱物調達などの国際規範などについて、研究と教育に携わっています。

私は子どもを望んでいますが、まだ子どもはいません。子育てと研究の両立に苦悩したこともまだありません。そんな苦労知らずの私が男女共同参画に関わるリレーコラムを担当していいのか?と思いましたが、そもそも人それぞれ多様なライフプランがあるわけで、結婚?出産?子育て経験などに関わらず、多様な人がリレーコラムを書いてよいはずだと解釈しました。女性若手研究者として、現時点で抱える葛藤や思いを書き記したいと思います。

個人的に縁もゆかりもなかった秋田。そんな秋田の大学に転職した決め手は、資源産業における取組について研究した経験があり、理系含め資源産業の現場を知る方々と研究ができる環境に憧れがあったこと、そしてなにより選考の過程で、「いつ子どもを産んでもいいよ」、と現在の同僚に温かい言葉をかけていただいたことです。

本研究科の目玉は、学部3年生の必修である海外資源フィールドワークです。約1ヵ月、ほとんどの教員が学生を連れて資源採掘の現場に赴きます。公募に出す段階で、私は30歳。事実婚の夫と同居していて、過去に子宮の手術を受けたこともあり、そろそろ子どもが欲しいと思っていました。しかし当時の職場ではそういった計画が立てづらく、一方で転職したとしても毎年長期で海外出張を行うなんて、直前で妊娠したらどうしよう、そもそも家庭と仕事の両立が可能なのだろうか、などと不安でいっぱいでした。そこで、選考過程で率直に不安をぶつけてみたのです。同僚たちにかけていただいた、「いつ産んでもいいよ」「そのときは私が代わりに行くよ」といった言葉は、私のお守りです。私にはまだ子どもはいませんが、突然妊娠しても大丈夫なんだと、安心して全力で業務にあたれています。

安心なのは、同僚たちの心意気だけではありません。そもそも、現在の私のポストは任期がありません。まだまだ未熟な私に、任期なしのポストを与えてくださったことは、感謝してもしきれません。以前の任期付きの職場ではライフプランについて計画を立てることが困難でしたが、これで少し落ち着いて、今後の仕事やライフプランについてじっくり考えることができるようになりました。この安心感は何物にも代えられません。

授業は、オンラインやオンデマンドを含め様々な実施方法を教員が選ぶことができます。これは妊娠を希望する人や子育て?介護中の人に非常に優しい仕組みだと思いますし、授業期間中にも学会や調査に出かけることができるという点で、研究と教育の両立にも役立ちます。また、フィールドワークは教員自らデザインするため、ライフイベントに合わせて多少の変更の余地があるでしょう(これは今後の課題ですが???)。

ただ、不安がないわけではありません。例えばフィールドワークをはじめとする出張中、子どものいる家庭の場合、家のことは1ヵ月間、他の家族に頼りっきりになってしまいます。そもそも一人で対応するということが大変なのはもちろんですし、もし他の家族自身が何か生活上のサポートを必要とする場合や、子どもに特別なケアが必要な場合、いったいどうなるのでしょうか。これまで長期のフィールドワークをこなしながら子育てをする方に会ってきましたが、実家を頼れる環境をもつ方や、パートナーがすこぶる元気で家事を難なくこなせる方がほとんどでした。そうした家庭像を前提とされてしまうと、我が家の場合は黄色信号です。子育て中のフィールドワークについて、家族や同僚と相談しながらやり方を模索していくことはもちろんですが、教員が学生につきっきりの時間を減らしたり、教員が交代でフィールドワークを担当できるよう人員や予算を割り振ったり、ベビーシッターや家事代行サービスの代金を助成したり、よりシステムレベルでのサポートがあると持続可能だろうな、と考えています。

また、家族との同居についても不安が残ります。私は、仕事よりも家族と一緒に暮らすことを優先したいと考える派です。私の夫はリモートワークの仕事をしていて、ありがたくも秋田に一緒に来てくれました。今のところ、秋田を気に入ってくれているようで安心しています。でも、もし夫がついてきてくれなかったら、秋田への転職は躊躇していたと思います。子どもを望んでいるので、なおさらです。様々な理由で、妻に帯同する夫がその逆と比べて極めて少ない社会状況を鑑みるに、縁もゆかりもない地方の大学に女性研究者が就職をするというのは、ハードルが高く感じざるを得ません(本当はそうでないはずだと信じたいのですが)。「最近秋田に引っ越したんです」と大学の外で話すと、地元の親戚からも秋田の人々からも、「旦那さんの仕事の都合で?」と必ず聞かれます。今後、もし夫が転職したくなったらどうしようかと、不安がときどき頭をよぎります。今後より柔軟な働き方ができるようになればいいのですが。

一方で、研究者として地方に住むことの意義を強く感じています。先述した「ビジネスと人権」という分野において、都市部と地方との取り組み格差の問題が指摘されています。企業向けのセミナーやシンポジウムは都会で行われることがほとんどですし、取り組みを積極的に進めている企業は、都会にある大企業が中心です。情報格差を埋めるという意味で、研究者?教育者として地方で活動することは意義があると思います。また、私は地方出身者として、少子化など秋田が抱える課題に強く共感しています。せっかく秋田に来たのだから、研究や教育活動を通じて、何か秋田を盛り上げる一助になれればいいなと考えています。どれくらい長く秋田で研究を続けられるか分かりませんが、上に述べたような家庭と仕事を両立する上での不安が少しでも解決されれば、私はより安心して秋田に根をはることができます。同僚たちと助け合い、システムレベルでの改革を議論することを通じて、そのような環境を構築していきたいです。

(以上)

金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网国際資源学部資源政策コース
No.1~No.29の研究者リレーコラムはこちら
掲載日:2024.12.17

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