理数教育コースの紹介

学習の様子

 理数教育コースは主に理科や数学の先生を目指す人が集まってともに勉強に励んでいます。
 1年次は数学14人と理科7人計21人います。講義は、教育の歴史や理念、方法技術論といった教育にかかわる講義、理科や数学の専門的な講義、卒業条件である小学校の教職免許取得の各初等教育学が主です。そのほか自分が興味のある講義について空きコマを利用して習熟している人もいます。また、理数教育コースには自習室があり、そこでみんなで勉強や話などできます。 6月には理数教育コース1年次と理数の先生方で「まんたらめ」でバーベキューをしました。自習室やこのような行事から私たちはとても仲の良い集団で、共に勉学に励んでおります。
 2年次では数学13人と理科10人計23人います。1年次の時以上に専門分野に特化した授業となっています。数学では1年次で履修した内容を応用、新しい内容に取り組みます。微積分を使って解析学を学んだり、線形代数を使って幾何学を学んだり、統計処理などを学びます。理科では物化生地の基礎実験をします。ここでは中学~高校の実験で扱う内容を網羅し、実感を伴った理解につながっています。これまで理論的に知っていたことも実際に見て、触れて、感じることができます。また、物化生地でそれぞれが極めたい分野に分かれて高校の内容以上に深まっています。
 2年次は附属中学校で8/31~9/11の2週間、教育実習をしてきました。配属学級の数学または理科の授業を2~4時間担当し、その時間の指導案を毎日検討しました。これまで習ってきた生徒の心理状況や発達状態、教育方法論などを踏まえて授業を考えていきました。私は中学2年生の理科を4時間担当し、指導教諭の助言を頂きながらその学級にあった問いの出し方、授業への関心を持たせる工夫を日々考えました。実習を通じて新しい教育観や価値観に変化が生まれました。
 理数と言われるとどうしても固くなるイメージがあるかもしれませんが、私たちのコースはいつも賑やかで毎日が楽しいです。

 最後に、理数教育コースは圧倒的に男性の多いコースではありますが、男女間、数学理科問わず仲良くやっています。空きコマの時間はそれぞれの話題で盛り上がったり、お互いの課題を協力したりなど1日中一緒にいるように思います。一人一人が自分の信念を持ち、専門知識を深めていく中で、お互いの教育観を育てていける、そんなコースであると思います。
 理科や数学の先生を目指している方はぜひ理数教育コースで一緒に勉強しましょう!

執筆者
福浦康平 平成27年度入学 岩手県立宮古高等学校出身
五十嵐美紗 平成26年度入学 宮城県仙台二華高等学校出身