星先生の専門
英語学、理論言語学、文法論、形態論、意味論、語用論、文解析など
プロフィール
1984年 早稲田大学教育学部英語英文学科学士号取得
1990年 米国コネチカット州立大学言語学科修士号取得
1994年 米国コネチカット州立大学言語学科博士号取得
1994年から2004年 英国ロンドン大学東洋アフリカ研究学院(SOAS)に於いてLecturer in Japanese Linguistics
2002年から2004年 スペイン国立バスク・カントリー大学に於いてVisiting Professor
2004年から 秋田大学教育文化学部教授
みなさんへのメッセージ
英語のネイティブ・スピーカーは場面や状況に応じて英語で無限の表現を作り出し、無限個の表現を理解する能力を持っています。しかしながら、なぜ彼らはそのようなことが瞬時に自由自在にできるのでしょうか。人間の脳細胞は有限ですから、脳は無限個の文を記録することはできません。脳に内在する有限個の文法規則をダイナミック(動的)に使って、無限の文を作り出し、理解しているのではないでしょうか。では、ヒトが持つ文法や有限個の文法規則とは一体どのようなものなのでしょうか。文法規則をダイナミック(動的)に使うとはどういうことなのでしょうか。とても不思議ですが、ネイティブ・スピーカーは自分の母語をオン・ラインで完璧に使えますが、自分が持つ母語に関する知識が一体何なのか、明示的に説明できませんし、紙に書きだしたりできません。誰かの脳に内在する文法規則を見た人もいません。したがって、とても興味深いことに、英語学者や言語学者が提案する「英文法」とは、実は「現時点での我々の英語に関する推測」にすぎません。これまでの研究により英文法に関して分かってきたことは、もちろんたくさんありますが、逆に分からないこともたくさん明らかになっています。考えてみるとこのように非常に難しいけれども、とても魅惑的な英語や言語の特質に関する研究に興味のある方は私の研究室やコースに遊びにいらしてください。大歓迎です。