事業紹介
英語教育オープン研修会は、秋田大学教育文化学部の「まなびの総合エリア」プロジェクト事業推進委員会及び同学部の教科教育学講座(英語科教育)が主催する、小学校外国語活動担当教員、中学校及び高等学校の英語担当教員を主な対象とした研修会です。前述の「まなびの総合エリア」および科学研究費「地域連携による『外国語活動総合教育システム』のモデル構築と検証」からの支援、また秋田県教育委員会、秋田英語英文学会、東北英語教育学会秋田支部の後援を受けて実施しています。
2011年度は「英語の音に慣れ親しもう」「プロジェクト型外国語活動」「外国語活動を楽しもう」の3つをテーマに、英語教育の現場で活躍する3名の講師を迎え、秋田市の他、秋田大学の分校がある横手市、北秋田市を会場として合計5日間の日程で開催されました。
研修会は基本的に土日や休日に実施され、参加費無料、事前申込も不要ですので、お気軽にお越しいただくことができます。
第9回英語教育オープン研修会報告 「外国語活動における国際理解」(講師:若有保彦)
平成25年12月14日(土)午後1:30から、第9回の英語教育オープン研修会が秋田大学教育文化学部3号館146教室で開催されました。今回は小中高の現場の教員と教員志望の学生を中心に20名を超える参加がありました。
はじめに、講師を務めた秋田大学の若有先生から、本日の内容についての説明があり、その後、学生と現職教員でペアを組んでの異文化理解に関するインタビュー活動、小学校学習指導要領(外国語活動)における異文化理解の内容や留意点の確認が行われました。後半の異文化理解に関する教材分析では、『Hi, friends! 1』の「世界のいろいろな言葉であいさつしよう」というレッスンを題材に、あいさつの意味の比較を通じて「目に見えない文化」をどう指導するか検討しました。
第8回英語教育オープン研修会報告 「紙芝居とダンスで外国語活動(動物)」(講師:佐々木雅子)
第8回英語教育オープン研修会が11月16日(土)の午後(13:30〜15:00)に開催されました。テーマは"Feel the Rhythm"。ダンスと紙芝居で英語の音声に慣れ親しむ方法がワークショップ形式で佐々木雅子教授によって提案されました。
小春日和の午後、まずは、21名の参加者が英語の音声のリズムをダンスという身体表現を用いて実感しました。使用したのはオーストラリアの子供向け番組Hi-5のSo many animalsという歌でした。子供向けの歌でお遊戯に近いダンスで楽しく歌えるようになっています。歌って踊りながら、聞きとれる単語、または、聞きとれなくても映像から動物の名前を拾い出す活動を、ダンスを楽しむことと同期させながら行いました。楽しんで英語の音を感じ動物の名前に慣れ親しんでいく様子が参加者皆さんの笑顔から伝わってきました。
次に、紙芝居"Brown Bear, Brown Bear, What Do You See?"を使って、英語の強弱のリズムを意識した読み方が紹介されました。色と動物の名前が単調ながらも規則性をもって展開されていくストーリーのため、参加者の皆さんは次に出てくる英語を予測しながら紙芝居をめくっていきました。この紙芝居は創意工夫によって様々な活用ができると思われます。
参加者の方々から、この英語教育オープン研修会をもっと周知させてほしい、ためになったという感想をいただきました。是非皆さまもご参加ください。一緒に楽しみながら、英語教育を知的におもしろいものにしていきたいものです。
第7回英語教育オープン研修会報告 「英語の発音指導」(講師:濱田陽)
平成25年10月12日(土)午後1:30から、第7回の英語教育オープン研修会が秋田大学一般教育棟2号館101教室で開催されました。今回は現場の教員と教員志望の学生10数名が参加しました。
はじめに、今回の研修会の講師していただいた秋田大学の濱田陽先生から、研修会の内容についての概要説明があり、その後、日本人の多くが苦手としているLとR、FとH、SiとShiなどの音について、発音改善のためのトレーニングが行われました。トレーニングでは、それぞれの音について、はじめにチャートを使った練習が行われ、続いて、日本語の文や英文の中で、それらの音の発音を意識した練習、リズムを意識しながら発音する練習などが行われました。また、トレーニングの終了後に、shadowingとrepeating, dictationなどの活動について、それぞれの特徴の紹介や目的に応じて利用することの大切さをお話しいただきました。
第6回英語教育オープン研修会報告 (講師:若有保彦)
平成25年2月2日(土)午前10:30から、第6回の英語教育オープン研修会が秋田大学教育文化学部3号棟150教室で開催されました。
はじめに、今回の研修会の講師の秋田大学の若有保彦先生から、「読み聞かせ」の意義についての説明があり、その後、日本語の詩や英語の絵本を題材に、読み聞かせのトレーニングが行われました。トレーニングでは、まずはじめに詩の内容を相手にどのように伝えるかの練習や、ストーリーの話し手になりきって表現する練習、英語のセンテンス・ストレスを意識した読みの練習などが行われました。最後には、紙芝居を使って読み聞かせをする際の留意点や、読み聞かせに関連する参考文献やURLの紹介が行われました。
第5回英語教育オープン研修会報告 (講師:濱田陽)
平成25年1月12日(土)午前10:30から、第5回の英語教育オープン研修会が秋田大学教育文化学部3号棟150教室で開催されました。
はじめに、今回の研修会の講師していただいた秋田大学の濱田陽先生から、発音トレーニングの概要説明があり、その後、日本人の多くが苦手としているLとR、Th、S、Sh、F、H、V、B、Z、Gなどの音について、発音改善のトレーニングが行われました。トレーニングでは、それぞれの音について、はじめにチャートを使った練習が行われ、その後、日本語の文や英文の中で、それらの音の発音を意識した練習、リズムを早めながら発音する練習などが行われました。最後の質疑応答の時間では、小学校の現場で発音指導がどのように行われているか、どう行うべきかなど、実践への活用に関する意見交換が行われました。
第4回英語教育オープン研修会報告
平成24年12月15日(土)午後1:00から、第4回の英語教育オープン研修会が秋田大学教育文化学部3号棟146教室で開催されました。
はじめに、本学教育文化学部教授の佐々木雅子先生から、研修事業の背景にある「地域連携による『外国語活動総合教育システム』のモデル構築と検証」という科学研究費助成事業や、この事業の一環として8月上旬に実施されたオーストラリア研修について、実際の様子などをパワーポイントで紹介していただきました。オーストラリアの学校を訪問した時に児童が恥ずかしそうにしていたことや、授業担当の先生が大変気さくな方であったなどのお話が印象に残りました。
次に、オーストラリア研修に参加された田村先生、大山先生、石川先生の三人の先生方をパネリストに迎え、佐々木雅子先生の司会でパネルディスカッションが行われました。パネルディスカッションでは、オーストラリア研修で学んだ内容が小学校の外国語活動の授業にどのような影響を与えたか、また秋田県の小学校外国語活動の充実のために大学が果せる役割は何か等について、フロアとのやり取りを交えながら活発な議論が行われました。
ディスカッション終了後、アットホームな雰囲気の中でパネリストの先生方を交えた茶話会が行われました。
アンケートでは参加者から「現場の先生たちの体験談を聞かせていただいてよかった。」
「堅苦しくないアットホームな雰囲気でよかった。」などの感想をいただきました。
第3回英語教育オープン研修会報告 「外国語活動を楽しもう」(講師:森田卓)
秋田大学は、英語教育オープン研修会を7月31日(土)にカレッジプラザ(秋田市)において開催しました。
第3回目となる今回は、岸和田市立八木小学校教諭の森田卓先生を講師に迎え、「楽しく、気どらず、のびのびと行う外国語活動−子どもも教師もいっしょに楽しめる外国語活動の模索」をテーマに開催。小学校外国語活動担当教員や中学高校の英語科教員、本学学生など、21名がワークショップを交えた形で外国語活動の実践を学びました。
研修会の前半は、勤務校をとりまく様々な問題や子どもたちの実態をふまえ、「日本語でやっても楽しい学級活動を外国語(英語)でやってみよう」という方針で外国語活動をすすめる講師の実例を紹介。指導計画の作成では、思ったことを素直に口にする子どもが多いことを意識して、気持ちの表現を重視し、学級の雰囲気を良くしたり、子どもたちの成長を促したりすることを目指しているという取り組みを紹介しました。
後半は、@ウォームアップ Aボキャブラリー Bスピーキング Cリスニング の4つの面の活動を参加者が体験。クラス全体で行う「チームワークの輪」やイラストから英単語を探す活動など、日本語でも楽しめる活動を、子どものどんな発言も大切にしながらユーモアを交えて楽しい雰囲気の中で行う授業には、参加者も次第にひきこまれていっている様子でした。
研修を終えた参加者からは「電子教材の活用や簡単にたのしくできるゲームや活動の紹介があり、とても参考になりました」「是非また森田先生のお話をききたいです」などの感想をいただきました。
この研修会は、秋田大学「まなびの総合エリア」及び「地域連携による『外国語活動総合教育システム』のモデル構築と検証」プロジェクトの一環として開催しました。
第2回英語教育オープン研修会報告 「プロジェクト型外国語活動」(講師:東野裕子)
秋田大学は、英語教育オープン研修会を7月23日(土)に秋田大学、24日(日)に浅舞公民館(横手市)において開催しました。
第2回目となる今回は、西宮市立高木小学校主幹教諭の東野裕子先生を講師に迎え、「学級担任が進める課題解決型(プロジェクト型)外国語活動―児童が意欲的に取り組む活動を目指して」をテーマに開催。小学校外国語活動担当教員や中学高校の英語科教員、本学学生など、2日間で約60名(23日:35名、24日:26名)が参加しました。
研修会では、児童に対するニーズ・アナリシス、実践を支える理論、課題(タスク)を用いた外国語活動の実践例、検証された効果、教材の作り方などの役にたつヒント、評価の仕方など、外国語活動を体系的に捉えるためのいくつかの視点が設定され、視点ごとに有効なアドバイスをいただくことができました。
外国語活動を行う学級担任に必要な力は、英語力よりも、ひとりひとりの児童をよく知り生かし伸ばせる力、児童主体の活動を大切にする単元や年間指導計画を立てられる力、刹那的な楽しさではなく達成感や充実感伴う楽しさを感じさせることのできる力なのではないかと感じさせてくれる研修会となりました。
この研修会は、秋田大学「まなびの総合エリア」及び「地域連携による『外国語活動総合教育システム』のモデル構築と検証」プロジェクトの一環として開催しており、次回は7月31日(日)(会場:カレッジプラザ)に開催します。
第3回目の開催についてはこちら
第1回英語教育オープン研修会報告 「英語の音に慣れ親しもう」(講師:島岡丘)
秋田大学は、英語教育オープン研修会を7月2日(土)にカレッジプラザ(秋田市)、7月3日(日)に北秋田市交流センター(北秋田市)において開催しました。
第一回目となる今回は、筑波大学名誉教授の島岡丘先生を講師に迎え、「英語の音に慣れ親しもう」をテーマに開催。小学校外国語活動担当教員や中学高校の英語科教員、本学学生など、2日間で約80名(2日:43名、3日:31名)が参加しました。
研修会では、昔の英語の母音は現在の日本語と同じ5つの母音で構成されていて、日本語と英語の音は根本でつながっていること、徳川家康を思い浮かべて「イエヤス」と言うと自信を持って"Yes"と答えているように聞こえることなどを解説。カタカナの表記を工夫することで、発音記号を知らなくても英語らしい発音ができること等、一般に英語の発音が苦手な日本人にも自信を与えてくれるような知識や指導方法が紹介されました。
研修会終了後のアンケートでは、多くの方から「ユーモアにあふれた内容で、あっという間に時間が過ぎた」「最新の知識に触れることができて大変貴重な経験だった」「機会があったらぜひまた参加したい」などのコメントが寄せられました。
この研修会は、秋田大学「まなびの総合エリア」及び「地域連携による『外国語活動総合教育システム』のモデル構築と検証」プロジェクトの一環として開催しており、次回は7月23日(土)(会場:秋田大学)、24日(日)(会場:横手市浅舞公民館)に開催します。
第2回目以降についてはこちら
2011年7月4日に秋北新聞に掲載された 第1回英語教育オープン研修会の記事 |
2011年7月4日におおだて新報に掲載された 第1回英語教育オープン研修会の記事 |