友人と集合写真(中央:本人)
スノーシューで散策
トナカイと私
Moi! ここでは、私のフィンランドでの留学生活を振り返りたいと思います。私は2017年1月から1年間、フィンランドの北極圏地域、ラップランドのロヴァニエミに滞在しました。クリスマスシティーとしてサンタクロースもいる街として有名で、自然豊かな場所でした。私の留学生活は、これまでの人生には無かった、初めての体験や新たな発見であふれた一年間でした。
私は、Lapland University of Applied Sciencesという職業学校の意味合いに近い大学で学びました。ここでの授業は、一般的な日本の講義とはかなり異なり常にグループワークで、共に考え、意見を出し、課題もテストも常に共同作業で行われていました。春学期では観光を学んでいたため、実際に観光地へ赴き、そこの収益向上や人をより呼び込むための新しいアイデアを考えたり、カスタマーケアの仕事をしたりと、とても実践的かつ大人に学生への大きな信頼があるからこそできる内容ばかりだなと実感しました。秋学期では、森林学を専攻し、ラップランドを巡りながら木々の特性や、トナカイやヘラジカと人々の暮らし、サーミというヨーロッパで唯一の先住民族の人々の伝統や文化にも触れ、五感を通じてラップランドの自然に関する様々な分野を学ぶことができました。
常に自然と隣り合わせの生活は本当に最高でした。サウナ、fire placeでのたき火、snow hiking、アイススイミングやアパートから見えてしまうオーロラ。これらを、留学生の友達と一緒に日常的に楽しみました。丸一年間過ごしたことで、北極圏ならではの季節の流れ、冬の極夜に夏の白夜などを体感できたのも、自身の貴重な経験です。
フィンランドは今年、世界一幸福度が高い国に選ばれました。私が思うに、彼らは休息の大切さをよくわかっていて、時間にとらわれずリラックス、自分自身を生きる、これがフィンランドの幸福度が高い所以だと思います。日本と同じ先進国で生活にも何不自由ない国ですが、何かに追われる日本での生活とは違い、時間がゆっくりと流れていました。生まれ育った自分の国を客観視できるようになったのも、留学による大きな変化だと思います。フィンランドでの生活、そこで出会った人々のあらゆる場面に触れることで、それまでの自分がどんどん広がっていくようで、すべての瞬間が本当に最高でした。留学した一年間は、私の人生のかけがえのない財産です。この財産をしっかりと抱きながら、これからの人生を歩めることが幸せです。改めて、私の留学生活やそのサポートに携わってくださった皆さんに、感謝の気持ちでいっぱいです。ありがとうございました。Kiitos!