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留学を希望する方へ
留学体験記

フライベルク工科大学
(ドイツ)

2017(平成29)年度
派遣交換留学 トビタテ!留学JAPAN
理工学研究科博士前期課程2年
佐川 奈津子

K?nigsseeへ観光

友人とのハイキングにて 本人:中央

私の誕生日パーティー 本人:前列左から3番目

 Guten Tag! 私は現在ドイツのフライベルク工科大学(TU Bergakademie Freiberg)に交換留学生として在籍している佐川奈津子です。こちらでは、講義を受講する以外にも修士論文研究を行っています。

 フライベルクという街はマイセン食器やドレスデンで有名なザクセン州に位置しています。Freiberg=free mountainという意味があり、昔は銀山として栄えていた街でした。大学の名前にあるように、鉱山に関する勉強が世界トップクラスの大学として知られています。私はその中で、Institute of Ceramics, Glass and Construction materialsという学科に所属し、建設材料の耐久性に関する研究を修士論文研究の一環として行っています。前期は、自分の専門に関する講義や興味がある講義を受講しました。後期に入ってからは、ほとんど毎日研究室で実験を行い、先生とsupervisorとゼミを行いながら、研究を進めています。

 フライベルク工科大学には、ドイツ人学生だけでなく様々な国からの留学生も在籍しています。しかし、日本人は私を含め2人しか在籍していません。留学開始前は日本人がまったくいない環境に不安だらけでしたが、今ではこの環境で良かったと心から思っています。ひとつ理由を挙げるとすれば、日本語を話す機会は週1回の家族とのスカイプのみで、日常会話が全て英語もしくはドイツ語となりリスニング力?スピーキング力がぐんと成長しました。

 ドイツをはじめとするヨーロッパの人々は仕事とプライベートをきっちり分けて生活しています。こちらに来て、一番驚いたことはレストラン以外のお店が日曜日閉まっているということです。どんなに大きな都市に行ったとしても、駅中のスーパーが開いている程度でショッピングセンターも街中のスーパーも閉まっています。

 働き方にも大きな違いがあります。大学で働いている人を例にとると、彼らは7時半から仕事が始まり16時には定時、残業をする人はほとんどいません。休日は大学の建物に鍵がかかってしまうため、研究室に入ることすら出来ません。そして、社会人の夏休みは平均3週間です。日本では考えられないような社会のシステムに驚きの連続でした。

 そんな中で休日の過ごし方といえば、ハイキングに行ったり、バーベキューをしたり、たまに旅行へも行きます。自然と戯れる機会が多く、日本では近くの山に一度も登った事のなかった私が、近い将来富士山に登りたいと思うようになりました。

 ドイツに暮らして、時間の使い方や休日の過ごし方が変わりました。平日の夕方まで、集中して実験をして、休日は友達との時間やひとりの時間をゆったりと楽しむ。そんなヨーロッパ式の日常の過ごし方にすっかり虜になってしまった留学生活です。みなさんも、ヨーロッパで留学をしてみてはいかがですか?Tschüss!
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