資源地球科学コースは、エネルギー?鉱物資源の持続可能な開発、地震や火山活動による自然災害、温暖化問題に関連する気候変動といった将来の人類活動に影響を与える問題に対して、化石や鉱物、岩石、火山といった地学分野から理学的にアプローチする特色のあるコースです。1、2年生では他のコースと同様に英語特別カリキュラムや教養教育科目を学び基礎学力を養います。2年次以降では、地学分野の専門科目、野外での実習、海外の資源開発現場でのフィールドワークや卒業研究課題を通じて地球科学のスペシャリストを目指します。地球科学は世界を相手にした分野であり英語は必須となりますが、たとえ英語が苦手な学生でも多数の留学生とともに生活することで卒業時には目を見張るほどの語学力を獲得します。また、卒業生は鉱物資源、エネルギー資源の開発企業、商社、電力やガスのインフラ企業、資源?建設?環境コンサルティング企業など国内外で活躍しています。秋田で学べる地学の知識で、資源?環境問題など人類の課題を解決してみませんか?
地質調査と含有する微化石や堆積層調査により過去から現在までの古海洋環境変動を復元し、有機物生産量や保存システムの変化から「どこに」「なぜ」石油資源や金属資源が存在するかについて探求します。
野外での地質?鉱床調査と岩石?鉱石?鉱物の顕微鏡観察?化学分析等を通して、鉱床形成に関連する元素の移動?濃集?沈殿過程と、それらの過程をもたらした物理?化学?地質条件を研究します。
火山噴火や災害が起こるメカニズム、マグマ溜まり中の物理化学的プロセス、マグマの起源や鉱物資源との関係について研究します。
電気?磁気?重力?地震波?電磁波などの物理現象を利用して地下の構造を明らかにする研究を行います。
地層や岩石の破壊と変形を扱い、力学的過程で形成された地質構造の発達過程とメカニズムを研究しています。地殻変動や地盤災害の原因解明に取り組みます。
石油?天然ガスの探鉱と開発に資するため、油?ガス田の成立を左右する石油システムの構成要素に関する知見を深める研究を行います。あわせて、民間企業、政府機関とも協調して、石油鉱業の実際のデータを用いた油?ガス田探査にも参画しています。
資源として利用される鉱物の特性を明らかにし、鉱工業分野における新しい利用の可能性と評価手法を提案します。また、地質構造や応力場、年代学、鉱物化学の観点からテクトニクス、メタロジェニーの研究を行います。
層序学、堆積学、古海洋学、古気候学などの様々な分野から、多数の技術や手法を統合的に用いて地球史を解明しています。野外調査や室内実験だけでなく、データサイエンスにも力を入れ、結論の正確度を評価しています。これにより、結果の解釈がわかり、結論に対する信頼性が高まります。