【教員著書】『秋田を学ぶ』二冊組:秋田県立図書館で展示中です
2025年01月27日
地域文化学科 国際文化コース 佐藤 猛
昨年、本ブログの著書紹介でも取り上げていただいた『秋田を学ぶ』〔自然と社会〕〔文化と歴史〕(秋田文化出版、2024年11月刊行)が現在、秋田県立図書館閲覧室の郷土資料「おすすめ本コーナー」において展示中です。
展示期間は3/4までで閲覧室の入口に置いていただいております。
同図書館は1/29までシステム入れ替え等により閉館中ですが、1/30から再開するとのことです。
是非、足を運んでいただけますと幸いです。
【写真①②】
①は秋田県立図書館の図書資料チームの職員さんの許諾を得て、展示の一部を撮影、掲載させていただきました。
②は同チームの郷土資料担当の方によりご作成いただきました。本書の魅力を明快に伝えてくださっています。データとともに掲載の許諾を頂戴しておりますので、皆さんにもお届けします。
秋田県立図書館の図書資料チームの皆様には、この場をお借りして厚く御礼を申し上げます。
今年もよろしくお願いいたします
2025年01月15日
広報担当 和泉 浩
みなさん、今年もよろしくお願いいたします。
年末年始の休みが終わり、1月9日(木)から大学の授業が再開しました。1月24日が教育文化学部の卒業論文の締切のため、この時期は毎年4年生がとてもたいへんです。締切近くになると、かなり睡眠時間が短くなる(あるいは徹夜の)学生たちもいるのではないかと思います。この時期は夜にコンビニで買い物をして大学に戻ってきている学生たちの姿をいつもよりも多く見かけます。毎年4年生たちは、「もう少しはやく取り組んでおけばよかった!」ということを下の学年の学生たちにメッセージとして伝えたりもしているのですが、なかなかはやく取り組むのが難しいようです。
睡眠といえば、教育文化学部には睡眠についての研究をしている臨床心理学の先生もいます(綾部直子先生)。睡眠については厚生労働省の「健康づくりのための睡眠ガイド2023(https://www.mhlw.go.jp/content/001305530.pdf)」もぜひ見てみてください。
3年生も、専門に学んでいることやゼミによっても異なるのですが、私のゼミの3年生たちは、授業やそれぞれの研究の他にもゼミで取り組んでいる活動での分析や報告書の作成も複数!あって、この時期はかなりきついのではないかと思います。3年生は授業やゼミなど以外にも、実習、インターンシップ、公務員試験の勉強、就活などもあります。就活も試験の時期もはやまっているため、授業やゼミの活動などとも重なってしまうことがあり、教員としても気をつかいますが、学生たちにはせっかく大学に入学して学んでいるため、できるだけしっかりとした専門の知識と方法などを学んで身につけて欲しいと思っています。
ところで、みなさんは今年、どんなことをやりたいですか? 私はやりたいことがたくさんあります。年末年始にゆっくり休んだせいか、やってみたいこと満載です!
何でもいいので、今わからないこと、できないことが少しでもわかって、できるようになって来年の元旦を迎え、「1年前の自分よりもできる自分」になってもらえるといいのではないかと思います。意識しなくても1年間で何かできるようになっていたり、わかるようになっていると思いますので、意識の向け方しだいかもしれませんが、少し意識してみてもいいと思います。
もうすぐ共通テストです。受験生のみなさんは(そしてご家族も)心身ともにとてもたいへんですが、できるだけ睡眠時間を確保して、健康に気をつけて、みなさん、いい1年にしていきましょう!
【授業】地域文化学科の特定地域研究ゼミ
2024年12月26日
広報担当 和泉 浩
11月28日と12月5日に2024年度の「特定地域研究ゼミ」の成果報告会が開催されました。特定地域研究ゼミは地域文化学科の「コアカリキュラム」の1つで、主に3年次の学生が受講する授業です(「選択必修」の授業で、現在のカリキュラムでは3つある授業のうちのいずれか1つを必ず受講)。毎年度、テーマが異なりますが、教員の指導のもとで学生たちがさまざまな研究に取り組んでいます。
タイトルそのままではありませんが、今年度は以下のようなテーマについて研究に取り組んだ学生たちの報告がありました。
〇秋田に関する研究:能代市の観光まちづくり、湯沢市の自然環境保全、秋田駅周辺の再開発、新スタジアムの活用、小坂町の環境、秋田市東部のまちづくり、下北手での世代間交流イベント、ブラックベリーの活用、秋田市のクマ被害とGISを使った対策、秋田の「お雇いドイツ人」、『蟹工船』からみる秋田?函館?カムチャッカ
〇県外?海外に関する研究:網走の写真地誌、中国の少子化、20世紀初頭のジャワ島でのアヘン問題、システィーナ礼拝堂の天井画、ブルックリンのジェントリフィケーション、パリの多様なフランス人、『パレードへようこそ』における社会的弱者
地域文化学科では、人文科学、社会科学、自然科学などさまざまな分野について学ぶことができますが、そうした学問分野の多様性を反映した多様な研究を学生たちも行っています。卒業研究のゼミとは違う分野の研究に取り組む学生たちもおり、そうした学生たちは複数の学問の方法について学ぶことのできる機会、ゼミと同じ分野の研究に取り組む学生たちは専門の知識や方法をより深めることのできる機会になっていると思います。
写真は学生の撮影許可をもらいやすかったので、私が指導した学生たちの発表の様子です。
私が担当している授業で、学生から「地域文化学科はフィールドワークや企業連携がある」と言いながら、「高校生にとってその解像度はあまり高くない……自分も高校生のとき授業名は知っていたが、どんなことをしているのかわからなかった……実際に入学し体験してみて、想像以上に充実した学習だと感じたし、1年生のうちから体験ができるのは非常に良いカリキュラムだと思いました。もう少し推してみても良いと思います!」という意見があったので、このブログでも地域文化学科の地域と連携した活動について紹介していくようにしたいと思います(掲載に合わせて学生の文章を少し変えたところがあります)。
学生たち、教員が気づかない、いい意見をいろいろと出してくれます。授業もとても熱心に受けてくれていて、2,000字以上としている課題に、たくさん調べて1万字以上も書いてくれる学生がいたり、こうした学生たちと学習環境が教育文化学部の魅力だと授業をしていて感じます。そういえば、オンライン学部説明会で教育文化学部の強みを聞かれたときに「きめ細やかな教育!」と回答したのですが、「学生たち!」と言った方がよかったかもしれません。
著書紹介(教育文化学部 広報委員会)
2024年12月25日
本学部教員の著書を紹介します。
編者:佐藤 猛(地域文化学科国際文化講座准教授)
林 武司(地域文化学科地域社会?心理実践講座教授)
臼木智昭(地域文化学科地域社会?心理実践講座教授)
荒井壮一(東北福祉大学准教授)
大橋純一(地域文化学科国際文化講座教授)
(著者は27名)
書名:『秋田を学ぶ 自然と社会』『秋田を学ぶ 文化と歴史』
(秋田文化出版、2024年11月20日発行、それぞれ税込1,980円)
本学部で地域創生を担う人材の育成を目指す「地域文化学科」の1年次必修科目である「秋田学基礎」と「地域学基礎」の授業内容を書籍化した。秋田の自然と社会のあり様を俯瞰しつつ、その文化と歴史の深みを論じることで、現在の秋田の魅力とともに秋田の将来を考える材料を提供する。
【目次】「自然と社会」編
はしがき―編者―
第1章 秋田の自然環境―社会基盤?資源としての自然―林武司
コラム①あきたの食素材を活用した地域おこし活動(池本敦)
第2章 秋田の植生―植物から見た自然―成田憲二
コラム②大仙市の健幸まちづくりプロジェクト(西川竜二)
第3章 秋田の災害―明治以降の地震災害史探訪―水田敏彦
コラム③高齢化と地域コミュニティ(石沢真貴)
第4章 秋田の地理―人口減少は問題か―篠原秀一
コラム④味噌醸造元から食産業の戦略を学ぶ(林良雄)
第5章 秋田の経済―地域経済統計から見るマクロ経済環境―荒井壮一
コラム⑤能代での調査にもとづく市民協働の提案(和泉浩)
第6章 秋田の観光―観光に関するデータ分析―高橋環太郎
コラム⑥司法過疎と民事裁判の IT化?法律相談へのアクセス(棟久敬)
第7章 秋田の産業―100 年の歩みと成長産業―臼木智昭
コラム⑦大学生による日本酒造りと地域の魅力発信(益満環)
あとがき(臼木智昭)
【目次】「文化と歴史」編
はしがき―編者―
第1章 秋田の言葉―秋田弁の多様な特質とその現在地―大橋純一
コラム①秋田の映画文化を大学で学ぶ(長谷川章)
第2章 秋田の歴史―大名と家臣の日記?記録―清水翔太郎
コラム②文化的公共施設としての映画館(中尾信一)
第3章 秋田の美術―西洋絵画の源流から観る―佐々木千佳
コラム③映画鑑賞環境の変化(辻野稔哉)
第4章 秋田の近代化―イザベラ?バードの異文化体験―佐藤猛?内田昌功
コラム④「あきたの食」から「ヨーロッパ文化の新発見」まで(石井照久)
第5章 秋田の伝説―田村麻呂伝説の変貌―志立正知
コラム⑤ありふれた日常の風景から探る地域らしさ(羽田朝子)
第6章 秋田と現代世界-県北の旧鉱山地域からみるグローバル化―髙村竜平
コラム⑥小坂町「康楽館」における市民の演劇活動(大西洋一)
あとがき(大橋純一)
【教員活動】【11月24日】ジェンダーに関する研修(五城目町)
2024年12月19日
広報担当 和泉 浩
11月24日(日)に五城目町の朝市ふれあい館で「ジェンダーとアンコンシャス?バイアスを考える」(金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网6年度 地域で活躍する人材を育成するための研修)というテーマで話しをしてきました。秋田県男女共同参画センター主催の研修で、五城目町や周辺の市町村の方たちなどが参加してくれ、いろいろな方たちと話すことができました。
秋田市のアトリオンの6階にある「秋田県中央男女共同参画センター」(男女共同参画やジェンダー、性の多様性、SDGsの目標5などに関心のある方たちはぜひ行ってみてください!)の方たちと一緒に五城目町に行って、お昼は五城目の道の駅でお蕎麦とソフトクリームを食べたのですが、とても美味しかったです。
研修には教育文化学部の卒業生2人(一人は五城目町の職員)も参加してくれており(偶然その2人は同じゼミの卒業生でした!)、また学部の先生の高校時代の同級生も参加してくれていて、嬉しい出会いがありました。これほど学部とつながりのある方たちに五城目町の研修で出会えるとは思っていませんでした。2人とも私のゼミ生ではなかったのですが、元気にしている様子の卒業生たちに出会うと、とても嬉しいです。
朝市ふれあい館は、もともとは酒蔵だったそうで、薪ストーブのある、とても素敵な建物でした。寒い日でしたが、薪ストーブはとてもあたたかかったです。参加者の方たちの写真を許可なく掲載してしまってはよくないので、建物の様子はわかりませんが、トリミングした写真を掲載します。建物はネットで検索してみてください。
そういえば、少し前に研究室に来てくれた秋田南高校の生徒の方たち(ブログに書いています)、この研修の案内を見て私に連絡してくれたようです。案内をよく見つけたと思います。
【学部イベント】【11月21日】地域連携セミナーを開催しました
2024年12月09日
広報担当 和泉 浩
11月21日に今年度第3回の地域連携セミナーをZoomで開催し、教育文化学部地域文化学科の益満環先生(マーケティング)が「地域資源の再発見と伝統産業の活性化~産学官連携による日本酒造りの取り組み~」というタイトルで話しをしてくれました。以下は益満先生が書いてくれたセミナーの案内文です。「金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网感染症が蔓延していた当時、日本酒の売り上げは大幅に減少しました。そのような状況下で酒蔵を応援しようと始動したのが大仙市の五つの酒蔵の“統一ラベル”による日本酒プロジェクトです。本セミナーでは今年度で4年目となる学生達のオリジナル日本酒造りとその魅力発信の取り組みを通じた地域活性化についてお話しします。」
益満先生がゼミで行っている活動で、学生たちの力がつき、地域のためにもなる、とても魅力的な活動です。関心のある方は「宵の星々」で検索してみてください。セミナーには学部の教職員だけでなく、学外の方たちも参加していただき、大好評でした。
少し先ですが、3月に「地域連携フォーラム」を開催予定です(Zoomで開催)。このフォーラムは教育文化学部の今年度の「パイロットリサーチプロジェクト」の報告で、益満ゼミを含む3つのリサーチについて報告予定です。学生の都合がつけば学生に報告してもらう予定です。
「パイロットリサーチプロジェクト」(来年度から名称を変更して「地域連携型リサーチプロジェクト」)は、教育文化学部の学生や教員が地域と連携して取り組んでいる研究です。学部の以下のサイトに今年度の公募情報やこれまでの研究テーマが掲載されています(今年度の公募はすでに終了しています)。
/eduhuman/guide/gu_theme.html
今年度は3年生と4年生が地域との連携で3つのテーマに取り組んでいるのですが、3年生は就活や公務員試験、4年生は卒業のため、学生が報告できない場合もあります。
3月の地域連携フォーラムには高校生も参加してもらえるようにする予定です。教育文化学部の学生たちがどんな活動をしているのか、教育文化学部でどんなことを身につけられるのか知る機会のひとつになるのではないかと思います。開催については学部のホームページなどで金鲨银鲨_森林舞会游戏-下载|官网します。私が指導している研究もあるので少し書きにくいですが、みなさん、楽しみにしてください!