ふるさとの風景に学ぶ
- 米づくりで紡ぐ心と自然 - 第2回目開催しました
5月17日(土)と18日(日)の2日間にわたり、秋田森のテラス(北秋田市森吉地区)にて12名の学生が参加し第2回目の活動を行いました。
初日は既存水田での作業でしたが、田植え前の最初の準備である田おこしを行いました。八郎潟町の農家から無償提供を受けた微生物を使った特殊肥料を蒔く作業と、トラクターを使っての実際の田おこし作業となりましたが、学生はいずれも初めての体験だったようで楽しく取り組んでいました。キャタピラー付きのトラクターは、ハンドルの微妙な操作が難しいようで、真っ直ぐ進めない学生も見られました。
夕食は、現地で採れた山の幸をふんだんに使ったメニューでしたが、学生は普段目にすることのない山菜を現地スタッフの手ほどきを受けながらさばき、自分たちで作ったということもあるのでしょう、食卓にのぼったご馳走を美味しそうに食べました。
2日目は、前回に引続き棚田での作業を行いました。新たに1枚を復元するべく荒れた土地に鍬を入れ耕していきました。また、前回復元を終えていた2枚では、土をかき混ぜ水平をとるとともに、土中に溜まっている腐敗ガスを取り除いていきました。前回に引き続き参加した学生が指導役となり、初回より段取りよく作業にあたっていました。
現地での作業は、米の収穫と翌年に向けた水田補修まで、計10回にわたり行って参ります。
【事業の趣旨】
自然の土壌に生きる微生物の力を最大限活用した環境保全型農業を、里山の自然がそのまま保存されている『秋田森のテラス』の土地でかつて棚田として耕作していた場所を使用し、棚田の復元から実際に作付けし収穫するまでの作業工程を一貫して行う。現代農業の課題を見いだし将来に向けていかに克服するか、調査研究を通じて解決していこうという取り組みである。
加えて、里山ならではの生態系に触れ里山に支えられ生きていることを感じ取ることや、現在の農業が抱える耕作放棄地の課題も学び取り、ふるさと再生について考えていく。
作業の様子を撮った写真と、参加学生のコメントも以下に掲載しましたので、よろしければご覧ください。